そ〜ス。

いつものバス停にて――


「おぉ! たいこのむかしからつづくシニセオンゲのウルティマがきほんムリョ〜にっ!」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「もうゲツガクセ〜ははやんないのかな〜? コンテンツをさきぼそりしないためにシンキがはいりやすいキホンムリョ〜がじだいのながれなのかな?」

オンゲの課金システム変遷を考えるイブキ。


「21シュ〜ネンだモン。イブキさんがうまれるまえからやってんだな〜」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「去年三〇〇個限定が瞬時に完売した、あの……あの……伝説の消費が……今度は一〇〇〇個で販売っ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「三倍の量でも、また瞬殺されそ〜」


「そんなにスッゴイものなの?」

月夜の声を聞きとめたイブキが口を出してくる。


「そ〜よ。きっと一万個でも瞬殺されるんだからっ!」


「そんなにっ⁉︎ そんなスッゴイものなんだ〜?」


「えぇ! ビックマックのソ〜スはそんだけの魅力を秘めてんだからっ!」


「イブキさんならフツ〜におみせいってビックマックかうけどなぁ〜」

驚きながらも、いまいち共感できないイブキだった。

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