びびっト。
いつものバス停にて――
「ポ。ポテ~トがっ!?」
グルメ系アプリを見ていた、イブキがそんな干妹みたいな声を上げる。
「ゲ~ムのおともにサイテキなポテ~トがいまだけ25パ~セントぞ~りょ~っ! でも、25パ~セントってどんくらいふえてんだっけ? だれかアキラ100パ~セントでたとえてくんないかな~?」
イブキがポテトチップの量を芸人に例えてとか無茶振りを口にする。
「2017ネンにあったポテ~トチップハンバイキュ~シのおわびにかぁ~……アレはタイヘンだった……ホントにタイヘンだった……」
イブキが大好きなメ~カ~のポテチがなくなり、代替品を探し回っていた去年の自分の思い起こしている隣では、
「運命の人に出会うと胸がドキドキ、ビビッ、キュンとかするんだ」
月夜がそんなガラにもない記事を読んでいた。
「相手の匂いが好き……あぁ……そ~よね~……とってもいい匂い……」
月夜が陶酔したようなウットリとした表情で、
「ものすごい存在感で身体ごとそちらに引き寄せられるような感じ。そうそう! まさにそんな感じなのよねっ!」
わかるわかると頷く。
「いつも心のどこにいる存在。なにをやってても考えてても、ついつい考えちゃうのよね~」
「すっごくオトコのヒトのコトっぽくいってるけど~?」
「もちろん牛丼の事よっ!」
「だよね~」
清々しいほどの良い様にそう返すイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます