ねたばらシ。

 いつものバス停にて――


「う~みゅ……4ガツ2カはすっかりキノ~のエイプリルフ~ルのネタばらしのヒになってるなるなぁ~」

 イブキがスマホでいろいろな情報を見ながら、そんな声を洩らした。


「バ~ガ~キングではチョコのハンバ~グをはさんだハンバ~ガ~、イギリスではEUにのこる、リダツのえもじがハンバイというネタ。ほかにもアボガドコ~ラがハンバイされるというネタかぁ~……アボガドコ~ラはフツ~にありそ~だけどね、むしろピ~マンコ~ラよりアリだとおもう」


「あとエイプリルフ~ルにジュ~ダイなおしらせしちゃダメだよね。カイシャのなまえかえますって、ホントかネタなのかわかんないし……けっきょくバンナムのなまえがながくなったのと、セガがタイヤキややるのはホントだったし……ホント、ネタっぽいのがホントでありそ~なのがネタだったり……」


「ホントまぎらわしくてたのし~からもっとやろうっ!」

 そんな事言っているイブキの隣では、


「ウチは結構振り回されたケドね~」

 月夜はゲンナリした表情でそう洩らした。


「だいたい紛らわしいからやめてほしいのよね~」

 どんなダマされ方をしたのか、そんな風に愚痴る月夜。


「月夜もはやくネタばらししてもいいんだよ?」


「ん? ウチはなんにもウソ言ってないケド~」


「ほら、ハルヤスミのシュクダイ!」


「だから、それは本当だって!」

 意地でもネタにしたイブキだった。

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