こ~かこ~ノ~。
いつものバス停にて――
「ほとんどのサプリや健康食品には効果がなく。一部には逆に肝臓に負担をかけるためにやらないほうがいいという調査結果っ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、食の美容と健康を扱った記事を読んでいた。
「ほとんどが十分なデ~タが不足していて効果不明なんだっ!? あんなにCMとか雑誌広告で扱ってんのにっ!?」
月夜が読み込まれた『現在、デ~タ不足のために効果が疑わしい』とされるリストを見ながら、
「コラ~ゲンは大きな分子をしているから塗っても浸透しないし、食べても吸収されないって医療ジャ~ナリストの人が言ってたのは知ってるケド……ヒアルロン酸やプラセンタ、コエンザイムQ10も効果不明なんだっ!?」
「月夜。めちゃくちゃサプリメントきにしてんのね」
イブキがそう口を挟んでくる。
「そりゃ~。飲むだけならね~」
「あぁ……でも、これあってるかも?」
イブキが月夜のスマホを覗きこみながら、
「DHAとりまくってたけど、セ~セキあがんなかったモンっ! ノ~のカッセ~カこ~かはないよっ!!」
「DHAばっかしとって勉強しなかった意味ないわよ。脳の活性化だもん。活性化してるときに勉強すると覚えやすいって事でしょ?」
「このビルベリ~のヤカンシリョクこ~じょ~ってこんなノ~リョクもとめているヒトいんのかな?」
そういって誤魔化すイブキ。
「まあ、でもこのリストに牛丼が載ってないトコを見ると、やっぱし牛丼は完全栄養食なのねっ! 毎日、牛丼食べれば三〇〇歳までも夢じゃないって事だわっ!」
「いや。ギュ~ドンってそ~ゆ~カテゴリ~じゃないから」
我が意を得たりといった表情で力説する月夜にそう言うイブキだった。
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