け~そくふノ~。

 いつものバス停にて――


「ゲ~ムのトクテンかぁ~……」

 イブキがそんな声を洩らした。


「ゲ~ムのトクテンなんかでもらったモノのショブンにこまってます……わかるわかる。イブキさんもいっぱいあるし……」

 スマホでそんな『ゲ~ムの特典品が捨てられなくって困っています』といった相談記事を読みながら、


「ファイバ~タオルやテキト~なつくりのTシャツはまだつかいみちがあるけど、メガネふきとかクリアファイルはこまるなぁ~……」

 イブキはクリアファイルの山を思い出している隣では、



「デジタル万引きが問題に? なにかしら??」

 テクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読みながら月夜が首を傾げていた。


「フィギアの展示会で3Dスキャナ~でデ~タを取る――あぁ……それを3Dプリンタ~で出力して――なるほど、それでデジタル万引きかぁ~」


「そもそも3Dスキャナ~で人間をスキャンしちゃえばフィギアなんか作る必要ないよ~な~?」


「月夜、月夜。フツ~のヒトとフィギアにしたときのキレ~なカラダのセンはちがうんだよ」


「そ~なの?」


「そ~なんだよ。ちっさくしたときにキレ~にみえるカタチはジツブツのヒトとはちがうんだよ」


「まあ、アンタの胸を読み取る技術はいまの人類にはないしね~」

 暗黒物質と同等の扱いをされるイブキの胸だった。

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