ふたうラ。
いつものバス停にて――
「う~みゅ……コンビニのポテチランキングでワンツ~はミニストップかぁ~……」
イブキがゲ~ムのお共にしているスナック菓子の情報を集めていると、そんな記事を発見した。
「ミニストップのコンソメとウスシオがワンツ~……こんなオ~ソドックスなアジ、どこもかわんないとおもうけどなぁ~……3イにセブンのコンソメがはいって、4イにまたミニストップのサワ~クリ~ムオニオン……イブキさんはこ~ゆ~ちょっとマイナ~なのがスキッ! のりしおとか、そ~ゆ~のがスキなんだよねっ! たまにテ~バンもほしくなるけど」
イブキさんそんな風に自分の嗜好を洩らす、隣では、
「ふ~む……これは深刻だわ~」
月夜がなにかを真剣な表情で読んでいた。
「ど~したの月夜?」
その様子に気付いたイブキが声をかけてくる。
「いや――カップ焼きそばってあるじゃない?」
「ん? あのおゆいれてすてるやつ?」
「そそ。湯きりするアレ」
「うん」
「あれってフタの裏にかやくのキャベツがひっついちゃうんだケド――」
「それが年間4,7トンにもなってんだってっ!」
「…………………………………へェ~」
長い沈黙の後にそんな気のない返事をするイブキ。
「これは早急にキャベツのひっつかないフタ裏を開発するしかないわっ! じゃないと……じゃないと……日本がムダなキャベツの廃棄で滅びてしまうっ!?」
月夜が拳を握りしめてそう力説する横で、
「キャベツでほろびんならいっそほろんじゃったほ~がいいよ~な~?」
そんな事を洩らすイブキだった。
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