ちゃくしン。

いつものバス停にて――


「いろはすメロンクリ〜ムソ〜ダ?」

イブキが熟練の珈琲職人(バリスタ)のような表情で、そんな記事を読んでいた。


「と〜め〜ななのにちゃんとしたアジ――やさし〜シゲキのタンサンとメロンのしっかりとしたアジ、ほどよいアマさとクリ〜ムのふ〜み……ここまでコ〜レビュ〜ならのまないとっ! 19ニチにでるのか〜」

イブキが新商品を楽しみにしている隣では、


「大手スマホキャリア〜のCMでスマホの着信音が使われ、自分のスマホが鳴っていると勘違いする人が続出か〜……」

月夜がそんな記事を読んでいた。


「あ〜……アレね〜。ウチも最初見たときは自分のスマホ手にとちゃったわ」

月夜も記事に同調する。


「アンタはないの?」

月夜は隣でメロンクリ〜ムソ〜ダに夢中のイブキに振る。


「イブキさん? イブキさんはね〜」

手に持っていた最新型のスマホをかざすと、


「チャクシンオンちがうから、きになんないモンっ!」


「――って、そもそもアンタに電話なんかこないから」


「イブキさんガッコ〜からかかってくるからツ〜チきってるだけだもんっ!」


「それは出ろよ!」

真剣にそう言う月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます