ば~ちゃル。

 いつものバス停にて――


「ふむふみゅ……」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スを読みながら、


「バ~チャルユ~チュ~バ~がホ~ニチタイシにっ!? そっか~はやってんのはしってたけど、コ~テキなシゴトまでまかされるぐらいになってたんだ~」

 記事を読みながら、そんな事を洩らすイブキ。


「ユ~チュ~バ~がなるのもおどろきだけど、バ~チャルなんだモン……イブキさんにしてれば――」


「アンタの『無』を体現した胸はバ~チャルキャラだと思われるわよ」

 月夜の横やりを聞こえないフリをしてやり過ごすイブキ。


「イブキさんもハイシンしよ~かな~?」

 そんな事を言っているイブキの隣では、


「渋谷のピザ屋がユ~チュ~バ~って言えば一円や一〇〇円の言い値になるっ!?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「いいじゃない! アンタ配信しなよっ!!」


「わぁ……すっごいわかりやすいながれ」


「ぴ、ピザのためじゃないわよ」

 月夜がそんな見え透いた事を言う。


「じゃ、ハイシンしてもピザやいかないよ?」


「そ、それは……困る。せっかくだし、利用しない手はないでしょ?」


「月夜がジブンでやればいいじゃん!」


「えっ! う、ウチが……?」


「そそ。月夜のピザ100マイチャレンジとか――」


「さすがのウチもそんなには食べらんないわよっ!」

 イブキの提案にそう言う月夜だった。

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