ねるとキ。
いつものバス停にて――
「ぷ、プレステ5がくる……っ!?」
イブキがゲ~ム系アプリの中にあった、そんな真偽不明な記事を読んでいた。
「あるカンケ~スジによると――」
イブキがいかにも如何わしい雰囲気漂う書き出しで始まった、記事を読み進める。
「すでにソフトかいはつガイジャには5よ~のカイハツキットをハイフちゅ~とのコトっ!? こ、これはコトシのE3でハッピョ~くるかな? ネダンはどんぐらいなんだろ~?」
イブキが瞳を輝かやかせながら、そんな事を言っている隣では、
「寝る直前までスマホを見ている人は七割以上?」
月夜が健康と美容系のアンケ~ト記事を読んでいた。
「へぇ~……多いのかな? 別によさそ~だケド?」
そんな事を洩らしながら先を読み進める。
「厚生労働省の発表によると、ベッドに入ってからスマホやゲ~ムに熱中すると光の刺激がはいって脳が覚醒状態になってしまい睡眠にはいる事が難しくなる――そ~なんだ。気にした事もなかったケド」
「そんなコトないよね」
月夜の言葉にイブキが口を挟んでくる。
「イブキさん、なんかいもスマホにぎったままネオチしたコトあるモン、カクセ~するなんてウソだよ」
「そ~よね。ウチも起きたらスマホ齧ってた事あるし……」
「それは月夜だけっ!」
強い口調でそう言い切るイブキだった。
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