しょ〜たイ。

いつものバス停にて――


「大阪のホテルでステ〜キやロ〜ストビ〜フが食べほ〜だい、しかも通常料金の半額っ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「あ〜……い〜わよね〜。肉塊ってステ〜キも五〇〇グラム超えた辺りから、そんな感じになるよね〜……とりあえず一〇皿ぐらいいきたいわよね〜」

月夜が肉まみれの画像を見ながら、そんな事を言っている隣では、


「う〜みゅ……なんだろ? これ」

イブキがUSBメモリスティックのような物を振りながら、そんな事を言っていた。


「いっけはUSBメモリ〜だよね? さしこみグチもいっしょだし……こんなおおき〜のイブキさんはじめて」

そんな事を言いながら、片手で愛用の大型スマホを使いその謎アイテムを調べる。


「さいしょはコピ〜ガ〜ドはずすやつかな〜っておもったんだけど、ちがうみたいなんだよね〜」

まじまぞと謎アイテムを見つめるイブキ。


「このファンはなんのためのついてんだろ? あれかな〜ノ〜パソのハイネツするやつ。でも、こんなトコでファンまわってもなんのイミもないし……なんだろ?」

そんな事を言って首を傾げていると、月夜が画像検索をして。


「なんか仮面ライダ〜のグッズ物らしいよ。ほら――」

そういって見せるスマホ画面にはイブキが手に持っているでっかいUSBが写っていた。

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