2104ねんもんだイ。

 いつものバス停にて――


「うなぎ絶滅回避なるかっ!? うな次郎の再現度が高い?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「最近そ~ゆ~の多いわよね。近代がつくったナマズとか味付けを似せたパンガシウムとか……あれはあれでアリだけど代わりにはなんないかな~……やっぱし目隠しして食べて比べてもわかんないぐらいの再現度じゃないと……」

 そんな事を言いながら、先を読み進める。


「ふ~ん……カニかまを使ってウナギっぽく味付けしたのかぁ~……レビュ~も皮の部分以外はほとんどウナギと評してるし、一回食べてみるかぁ~」

 月夜が購入を決めた隣では、


「そ、そんな……こ、このままじゃ……」

 イブキがまるで『人類滅亡説を聞かされた某編集者達』のような表情でそんな事を言っていた。


「なによ、そんな顔して~。またど~せすっごい下らない事かすっごく怪しいオカルトネタかのどっちかでしょ??」

 イブキの表情を見ながら、そんな事をいってくる月夜。


「そんなコトないモンっ! みてよコレっ!!」

 そういって見せてくるイブキのスマホ画面には、


「某ポテトチップメ~カ~の内容量の減りを計算すると、二一〇四年には中身がゼロになる?」


「そそ。このままいくとポテトのデッカイふくろを『がばっ!』とあけてなかにポテトチップ1まいってコトになるんだよっ!」


「でも、二一〇四年ってアンタ生きてるかど~かの世界よ」


「そっか。なら、いいや」

 月夜の言葉にアッサリと納得するイブキだった。

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