ぴゅ〜タ。
いつものバス停にて――
「二月二八日まで王将が六〇分餃子食べほ〜だいを実施中かぁ〜」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「六〇分あれば一二〇個はいけるかな〜。ウチの場合でてくるスピ〜ド勝負だから、次皿のオ〜ダ〜タイミングもあるのよね〜」
そんな本格的なフ〜ドファイタ〜のような事を言っている月夜の隣では、
「そ、そんな……まさか……ゼツメツしたハズじゃ……」
イブキがアフリカでティラノサウルス生存を聞いたかのような表情でそんな事を洩らしていた。
「ど〜したの? 南極でマンモスでも発見された??」
「それイジョ〜だよっ!」
「こ、この2018ネンに……」
尋常ではない様子のイブキに触発されて固唾を呑む月夜。
「ぴゅ〜たのシンサクがでたんだよっ!」
背後に『どんっ!』という効果音を背負いながら、
「………………………………」
「ふふん♪ あまりのコトにコエもでないよね! イブキさんだってビックリだモンっ‼︎」
得意満面でそういうイブキに、
「そもそもぴゅ〜太ってなに?」
「えぇ⁉︎ まだパソコンがマイコンとかよばれてた1982ネンにでたデンセツのメ〜キをしんないのっ⁉︎」
「知らない」
「たしかにファミコンとハンバイじきがかさなってまったくうれなかったフグ〜のメ〜キだけど」
「マイナ〜なんだ」
「そ〜なんだよ! もはやゲンブツはなくト〜ジをしっているオジサンのおもいでばなしのなかにのみソンザイする」
「なんかドラゴンとかユニコ〜ンみたいな存在ね」
「そのキシュにシンサクがでたんだよっ! すごくない?」
「とりあえず大爆死する未来は見えるわ」
冷静にそう返す月夜だった。
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