たいしょホ〜。
いつものバス停にて――
「あ、アジフライ……」
月夜がグルメ系アプリを見ながら、そんな声を洩らした。
「ぎ、牛丼屋がアジフライ……牛丼屋が……」
月夜が某牛丼屋チェ〜ンの新作メニュ〜を見ながら、
「アジフライなんて……アジなんて……」
月夜は丼にキャベツが敷かれその上に『でんっ!』とのったアジフライ丼の画像を見ながら、
「これは、これでいいわね」
画像を見ているうちにそんな感想へと変化する。
「ウチ的にはソ〜スよりもタルタルかな〜。あっ! 一〇〇円追加でできんだ。ま、まあ牛丼のついでに食べてあげなくもないわ」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「たいこのむかしからド〜モ〜なハンタ〜であるワニにおそわれたときのタイショホ〜」
イブキがそんな日本にいる限り必要なさそうな記事を読んでいた。
「う〜みゅ……これならサンコ〜になるかな?」
そんな事を言いながら続きを読み進める。
「かみつかれたらサイゴ、コ〜ゴにはえたキバがニクにガッチリくいこんで、さらにカラダをかいてんさせてバラバラにひきさく――そっか、そっかつかまったらつむパタ〜ンね」
「はしってもジソク60キロでおいかけてくる……ムリゲ〜」
そんな事をいってガッカリしているイブキに、
「日本にワ二なんてそこらにいないし平気よ」
「さいきん、ユメでよく月夜にたべられんだよね。だからキョ〜リョクなホショクカからいきのびるホ〜ホ〜をさがしてたんだけど……」
「アンタ、ウチのことなんだとおもってんのっ⁉︎」
悲痛な表情のイブキにそんな事をいってしまう月夜だった。
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