すと~ン。
いつものバス停にて――
「なんか最近、チ~ズダッカルビ物が多いわよね~」
月夜がグルメ系アプリの中にある、新商品情報を見ながら、
「韓国でオリンピックやってるから、その影響なのかな? ダッカルビって韓国料理だったわよね?」
月夜がチキンステ~キや丼、中華まんにもなっているダッカルビの画像を見ながら、
「画像では結構おいしそ~なのよね~。やっぱし一通り食べるしかないかな~」
月夜がそんな事を洩らしている隣では、
「い、いしがおちちゃった……」
イブキが岩石ばかり映った、斜面の画像を見ながら、そんな呟きを洩らしていた。
「なによ~。この時期に落ちたとか縁起悪いわね~」
イブキが呟きを耳に入った月夜が、顔をしかめながらそんな事を言ってくる。
「みてよ! ジュケンセ~にニンキのおちないイシがおちちゃったんだってっ!!」
「そうなのっ!?」
そういってイブキのスマホを奪い取る。
「ホントだっ!?」
「まあ、あんなフアンテ~なかんじでよくいままでおちなかったほうがフシギだよね~」
「今年、祈願にいったひとは不安よね~」
「カイガイとかもガケのギリギリのとことかにあるやつあるよね~。あ~いうのもいつかおちちゃうのかな?」
「そ~かもね~」
「まあ、なんにしてもジュケンセ~のかわりにおちてくれたとおもえば」
「いい感じにしめてわね」
イブキの言葉にそう返す月夜だった。
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