せかんド。
いつものバス停にて――
「二月二二日って『オデンの日』なんだぁ~」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「オデンいいわよね~……コンビニのオデンの魔力は毎回、押さえるの必死よ」
月夜はレジの近くに置いてあるコンビニオデンを思い起こしつつ、
「まあ、それを計算してあんなトコに置いてんだと思うケド……」
月夜がそんな風にコンビニ戦略に文句をつけている隣では、
「そ、そうなんだ……」
テクノロジ~系ニュ~スを読んでいたイブキが驚愕の表情をしていた。
「みてよ月夜」
「ん~?」
月夜は煮崩れしたダイコンの画像から視線を外す。
「マイクロフトのヒトが、ここ20ネンいないにジブンのジンカクをコピ~したようなAIがでるんだってっ!?」
「へぇ~……」
「なんでそんなにレ~セイなのさっ! ジブンがフタリになんだよっ!! さぎょ~こ~りつとか2バイだよっ! 2バイっ!!」
イブキは『V』の形に指を立てながら、
「いや、なんの作業効率が二倍になんの? ウチは食べてる牛丼が半分になんの絶対イヤなんだけど」
「う、う~んっと……」
月夜の言葉にしばらく思案した後、
「ほ、ほら、シュクダなんてハンブンのロ~リョクでかたづくよっ!」
「アンタの場合、AIとどっちが宿題やってどっちがゲ~ムするかでもめそうだケドね」
月夜がそんな未来を予想するのだった。
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