はつも~デ。

 いつものバス停にて――


「ふ~みゅ……スマホのムセンじゅ~でん、せんよ~のダイにのっけたりジュ~デンそくどおそいとかモンダイをカイケツしたジセダのムセンジュ~デンきの~っ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「このあたらし~ムセンジュ~デンはダイにおかなくてよくって、やく1メ~トルのハンイにいればカッテにジュ~デンしてくれるっ!? そうそう! こ~ゆ~のがムセンジュ~デンなんだよっ! これからはWiーFiのよ~にエリアないにはいったらカッテにジュ~デンするよ~になるんだっ!」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「初詣で人気の神社ランキングかぁ~……なんかランキングするような事じゃない気もするケド……」

 そう言いつつも気になるのか続きを読み進める。


「やっぱしアニメの舞台になったトコが高いわね~……ウチは屋台多めのトコならどこでもいいケド、深夜に食べるラ~メンとかタコヤキとかフランクは格別なのよね~」

 月夜はクラスの友達と行った初詣を思い出す。


「そういえばアンタは行ったの?」


「いったよ~」


「へぇ~……家族で?」


「ううん。フレンドとオンラインはつも~でだから」


「それ行った事になるの?」


「きぶんてきになるからオッケ~なんだよっ!」

 自信満々にそう言い切るイブキだった。

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