いんすと~ル。

 いつものバス停にて――


「「あけましておめでと~」」


「今年「もよろしくおねがいします」」

 イブキと月夜は向かい合いながらペコリと腰を折る。


「そうそう。見てよ」

 月夜はそう言いながらスマホ画面を見せてくる。


「ビックサイトの壁に穴空いてんだよ」

 そういって石壁に穴の開いた画像を見せてくる。


「へぇ~……アナのあいたポスタ~をはってカベにアナがあいたよ~にみせてんだぁ~……」


「よくわかったわね」


「アナのむこ~にヤマトさんがいるからね~」

イブキが穴の向こうから覗きこんでいるように見える大和の画像を指しながら、


「――って、アンタはなに読んでるの?」

月夜がイブキのスマホ画面を覗きみる。


「脳にインプラントを施し人間の能力を拡張する? なにこれ?」


「そそ。ノ〜にデ〜タをインスト〜ルすれば、いきなりジョ〜キュ〜シャになれんだよっ! リアルつよくてニュ〜ゲ〜ムだよっ‼︎ もしイブキさんのニホンじんぜ〜いんのノ〜にインスト〜ルすれば、みんなゲ〜ムがうまいクニのカンセ〜だよっ‼︎」


「国民みんなアンタになったら国が二時間で滅びるわっ!」

絶望感を漂わせてそう言い放つ月夜だった。

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