32ちょョ~。

 いつものバス停にて――


「二〇二〇年のコミケ開催問題解決へっ!」

 月夜が同人誌即売会の情報を見ていた、中にそんな記事を発見する。


「本来は夏場に行うイベントを前倒してゴ~ルデンウィ~クに開催する事で五輪への影響を最小限にするかぁ~……コミケ参加者で五輪に興味ある人ってあんまりいないと思うけど、そんな頻繁なるワケじゃないし一回ぐらいはいいかな~……二〇一八年と二〇一九年はフツ~にやるみたいだし……」

 月夜がそんな感じにオリンピックよりもコミケの心配をしている隣では、


「アメリカで32チョ~エンのデンキダイをセ~キュ~されたオンナのヒトがいる? う~みゅ……なんだろ? アメリカのヒトはクリスマスにチカラいれてるから、すっごいセ~ダイにやったのかな? ヒトバンジュ~パレ~ドしたり、ず~っとハデなデンショクをヒトツキつづけたりしたのかな~?」

 イブキは考えつく限りの盛大な電飾パレ~ドや家を想像する。


「そんなんじゃぜんぜんいかないでしょ」


「そっか~……コドモがず~~~~っとゲ~ムがんばちゃったとか?」

 イブキは大型ゲ~ムセンタ~のようなイメ~ジをする。


「それでも精々、数千万いけば頑張った方でしょ」


「じゃ、なんだろ? もうエ〇ァのデンゲンつかちゃったぐらいしかおもいつかないよ」


「そんなの――」


「そんなの?」


「電気会社の計算ミスに決まってんじゃん! ケタがぜんぜんおっきすぎて絶対個人じゃ使い切れない金額でしょ」

 気付けよいった感じでそういう月夜だった。

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