よイ。

 いつものバス停にて――


「お~みそっか! ふふん♪ オトシダマなんにつかお~かな~?」

 一年で最後の日にそんな事を言いながら、上機嫌のイブキ。


「おっ! アイスがキョ~だけ31パ~セントオフっ!? なんかビミョ~……ハンガクとかなら『おぉ!』ってなるけど31パ~セントって……いくけど」


「こんな寒いのにアイス食べるのっ!?」

 イブキの声に隣にいた月夜がそんな声を上げる。


「ダンボ~のき~いたあったかいヘヤでたべるのがイイんだよっ!」

 イブキはそんな事を言いながらポカポカの室内で雪の降る外を眺めながら、アイスを食べる姿をイメ~ジする。


「――って、なにみてんの? 月夜」

 月夜の見ているスマホ画面を指しながら、


「のりものヨイ? 月夜どっかいくの?」


「まあ……毎年年末は……ちょっと……」

 と、歯切れの悪い返答する月夜。


「う~みゅ……ポカポカのデンシャのなかからユキをみながらアイスのたびもいいなぁ~……」

 イブキは新幹線の中から寒々しい外を眺めながら、アイスを食べる姿をイメ~ジする。


「ウチって結構、乗り物に弱いのよね~……で、車内が温かいと酔いやすいって記事があったから……」

 そんな事を言いながら、暖房と乗り物酔いのメカニズムという記事を読んでいた。


「ちがう、ちがう! 月夜がよいやすいのは――つねになんかたべてるからだよっ!」

 イブキは月夜がもっている弁当の山を指しながら、そういうのだった。

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