しゅぞくサ。
いつものバス停にて――
「Lチキピザかぁ~……ナナチキや極旨とかいっぱい種類増えたよわよね~……一度、全部集めて食べ比べてみたいわね~……じゅるり」
グルメ系アプリの中にあった、記事を読みながらそんな事を洩らす。
「レビュ~はっと……見た目はフツ~のフライドチキン食べてみると、立派にピザのような味がする……ふ~ん……なかなか良さそうな感じじゃない! でも、やっぱし食べ比べないとね~」
瞳を骨付きチキンにしたまま、そんな事を言っている月夜の隣では、
「コキュ~ができるエキタイをロシアがカイハツっ!?」
イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事読んでいた。
「これってアレじゃん! ヒトガタケッセンへ〜キのコクピットないみたしてるアレでしょ! ええっと……LCCだっけ?」
イブキが何かと格安航空会社を間違えながら先を読み進める。
「ワンコをつかってジッケンしたトコ、ぜんぶのイヌのセ〜ゾンをカクニンかぁ〜……」
「ひどいっ! 犬かわいそ〜じゃない!」
イブキの呟きを聞きとめた月夜が憤慨する。
「う~……キノ~のミニブタけんがなければスナオにド~イできんだけど……」
イブキが複雑な表情でそう言うのだった。
「ブタはほら食べれるけど、イヌはかわいいじゃない」
「ブタさんもカワイイよ」
ミニブタの画像を見せつつ、
「でも、おいし~じゃないブタ!」
「それがキョ~カイセンなんだっ!?」
月夜の種族格差はおいし~とそれ以外しかない事に気付かされたイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます