しゅぞくサ。

 いつものバス停にて――


「Lチキピザかぁ~……ナナチキや極旨とかいっぱい種類増えたよわよね~……一度、全部集めて食べ比べてみたいわね~……じゅるり」

 グルメ系アプリの中にあった、記事を読みながらそんな事を洩らす。


「レビュ~はっと……見た目はフツ~のフライドチキン食べてみると、立派にピザのような味がする……ふ~ん……なかなか良さそうな感じじゃない! でも、やっぱし食べ比べないとね~」

 瞳を骨付きチキンにしたまま、そんな事を言っている月夜の隣では、


「コキュ~ができるエキタイをロシアがカイハツっ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事読んでいた。


「これってアレじゃん! ヒトガタケッセンへ〜キのコクピットないみたしてるアレでしょ! ええっと……LCCだっけ?」

イブキが何かと格安航空会社を間違えながら先を読み進める。


「ワンコをつかってジッケンしたトコ、ぜんぶのイヌのセ〜ゾンをカクニンかぁ〜……」


「ひどいっ! 犬かわいそ〜じゃない!」

イブキの呟きを聞きとめた月夜が憤慨する。


「う~……キノ~のミニブタけんがなければスナオにド~イできんだけど……」

 イブキが複雑な表情でそう言うのだった。


「ブタはほら食べれるけど、イヌはかわいいじゃない」


「ブタさんもカワイイよ」

 ミニブタの画像を見せつつ、


「でも、おいし~じゃないブタ!」


「それがキョ~カイセンなんだっ!?」

 月夜の種族格差はおいし~とそれ以外しかない事に気付かされたイブキだった。

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