だいなシ。

いつものバス停にて――


「新たな食べ方、焼きバナナ!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「まずヘタを切り落として、熱が通りやすいように片側に切り込みをいれアルミホイルで包んだらオ〜ブント〜スタ〜で七分加熱するだけ……本当においしいの〜かしら?」

三日月型の立派なバナナが写った画像を見ながら、


「できあがったら皮を剥いてシナモンなんかをかけて食べる――割とおいしそ〜だけど、ウチは我慢できずにそのまま食べちゃいそう」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「う〜みゅ……カワイイなコイツ」

イブキがスマホでインスタを見ていた。


「あっ! みみがピクピクうごいてるっ!」

真っ赤に燃える暖炉の演出つきヒ〜タ〜の前でミニブタがあったまる動画を見ながら、


「やっぱしペットかお〜かな? いや……でも、ゼッタイイブキさんがゼンブせわしないといけないし……イヌ、ネコ、ブタどれかかいたよ〜」

イブキはデッカい犬に抱きついたり、ネコのお腹に顔をうずめたり、ミニブタの背中を撫でている姿をイメ〜ジする。


「へぇ〜……薪の暖炉……この前にいるブタを……あぁ豚ステ〜キ食べたくなってきちゃった」


「もう! だいなしっ‼︎」

撫でていたモノがいつの間にかステ〜キに変わってしまい、そう抗議するイブキだった。

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