ひっさつわザ。

いつものバス停にて――


「インスタ栄えしそ〜な特大バウムを使ったケ〜キっ⁉︎」

主にアリエナイほど巨大な食べ物のインスタを上げている月夜はそんな記事に興味を惹かれた。


「へぇ〜……この特大バウムに生クリ〜ムとかイチゴをのけって作るだぁ〜……じゅるり」

月夜は生クリ〜ムとイチゴでデコられた物やチョコクリ〜ムでコ〜ティンングされた画像を見ながら、


「あぁ〜……でもウチには無理だな〜バウムは開けた瞬間にパクっ! だし、他のも食材の時点で食べちゃいそ〜。お腹の中で混ざるよね理論で」

月夜がそんな風に諦めている隣では、


「みんながイチドはつかえるかためした『ひっさつわざ』ランキングっ⁉︎」

イブキがそんなタイトルのアンケ〜ト記事を読んでいた。


「サンイはホクトひゃくれつかぁ〜……あれってマネしてみてもペガサスりゅ〜せ〜けんとかわんないんだよね〜」

イブキは高速でパンチを繰り出しながら、


「2イはほろびのバ〜ストストリ〜ムかぁ〜……これってドラゴンのマネすんのかな?」

イブキが口を大きく開けてブレスを吐くドラゴンのマネをする。


「それともカイバしゃっちょ〜のほうのマネをすんのかな?」

イブキは配下のモンスタ〜に攻撃命令を下すマスタ〜のようなマネをする。


「やっぱしイチバンはカメ◯メハかぁ〜……どテ〜バンだね〜。なんかキョ〜はできるよ〜なキがするってときあるよね〜できないケド……」


「でもイッショ〜にイッカイはうてるキがするっ⁉︎」


「できるワケないでしょ!」

なんの根拠もなしに自信満々で言い放つイブキに冷静に突っ込む月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る