そ~チ。

いつものバス停にて――


「鳥取和牛独り占め弁当っ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に食いついていた!


「特注の牛型弁当箱に一〇種類の部位っ⁉︎ いいわっ! 最高のお弁当じゃないっ‼︎」

月夜は木でつくられた牛の型に様々な部位を詰め込まれた画像を見ながら、


「ツラミ、タンモト、ザブトン、ブリスケ、トウガラシ、リブロ〜ス、ヒレ、カイノミ、マルシン、ヒウチの約四、五キロの肉っ⁉︎」

月夜がそんなボリュ〜ムに感動している隣では、


「ツ〜ハンのいますぐほしいときにドロ〜ンではこんでくれるサ〜ビスにジバクソ〜チのト〜サイがケント〜されてるっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「なんだろ? コキャクのヒミツのニモツをマッショ〜するためかな? それともサイシンぎじゅつをド〜ニュ〜してるのがロ〜エ〜しないためのソチかな?」

イブキはアゴに手をあて、そんな的外れな事を言いながら、先を読み進める。


「ええっと~……もしハイタツトチュ~でアクシデントがおこり、ツイラクのキキになってもドロ~ンのジバクソ~トによってコッパミジンにふきとばすコトで、したにいるヒトやモノにヒガイをださないギジュツ……」


「な~んだ。それならゼッタイついらくさせないマンをやとうか、ジド~でひらくパラシュ~トでもつけてとけばいいのに」


「安全策の一環でしょ? いきなり家の上で大爆発おきるのはちょっと……でも、頼んだ物がすぐ来るのはいい事だし……」

 月夜が口を挟んでくる。


「アンゼンサクなら~……ダッシュツソ~チもつけないとっ!」


「誰を脱出させんのよ?」


「たとえば月夜がギュ~ドンたのむでしょ」


「うん」


「そのハイタツトチュ~でトラブル――ギュ~ドンはジョ~ク~でコッパミジンになるのと、ダッシュツソ~チでアンゼンにジメンにつくのとどっちがいい?」


「脱出装置いるわねっ!」

 アッサリ手の平グリンする月夜だった。

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