けっせン。
いつものバス停にて――
「カワイイ中華まんねぇ――」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「これって何味なのかしらね~?」
月夜が真ん丸のモモのような形をしたキャラクタ~の中華まんを見ながら、
「お~! カ~〇ィ~だっ!!」
月夜のスマホ画面にうつっているキャラクタ~をみたイブキが口を挟んでくる。
「知ってるの? マキシムチキントマト味なんだってさ~一応、食べてみるケド……」
「月夜とカ~〇ィ~ってお~ぐいダイケッセンだっ!!」
「いや、わかんないけど……」
キャラの事を知らない月夜はそういって戸惑った表情をみせる。
「もうっ! このユメのカ~ドがわっかんないなんて……カクト~ギだったらド~ムでやってるレベルだよっ! そ~いえば――」
イブキは自分の言葉に何かを思い出したかのような表情になり、
「そうそう、このまえあった。ロボットど~しのタイケツ。こんどはト~ナメントけ~しきにしてセカイたいかいやるみたいだよっ!」
そういって日本、米国、中国、韓国、カナダ、オ~ストラリアのロボが並んだ画像を見せる。
「きっと、これがガンダムファイトにハッテンしていくんだよっ!」
「へぇ~……」
月夜は心底、興味なさそうな返事をする。
「なんでそんなテンションひくいのさっ!? きょだいロボだよっ! なおかつ、そのきょだいロボど~しがたたかうんだよっ!!」
「ん~……」
月夜はしばらく考えた後に、
「なんで戦うの?」
「それはロボだからだよっ!」
「そのロジックは全然わっかんないなぁ~……」
イブキのハイテンションとは対照的に冷めた声でそう洩らす月夜だった。
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