ぎょ〜ざあイ。
いつものバス停にて――
「お、お〜しょ〜が餃子食べると、一皿無料の券を進呈っ!」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に夢中になっていた。
「つまりは一〇〇皿食べても五〇皿分でいい計算に……」
「ギョ〜ザ100サラってもうバツゲ〜ムのリョ〜イキじゃん!」
イブキがそんな横槍をいれると、
「馬鹿ねっ! 無限餃子って言葉知らないの?」
「ホンキでしらない! イブキさんのジンセ〜でいまはじめてきいたよ、そんなコトバっ⁉︎」
「有名な言葉よ。アリストテレスとか初代内閣総理大臣も言ってるんだから」
「ショダイどころか、ぜんぶのソ〜リひとりもいってないとおもう……ムゲンギョ〜ザ? だっけ、そしてこれからなるソ〜リもいわないとおもう……」
「とにかく、一皿食べたらもう一皿ってすっごいのよっ! 錬金術よ錬金術っ‼︎」
「なんかショボいレンキンジュツ……」
「アンタいま日本にいる三億人の餃子ファン敵に回したわよ」
「ギョ〜ザファンおおいっ⁉︎ ニホンのジンコ〜よりもなぜかおおいっ⁉︎」
「どんな人の中にも三〜五人は餃子ファンの魂が眠ってるからね〜」
「ギョ〜ザかぁ〜……イブキさんは3コぐらいでいいかな〜アブラすっごいし」
「あら? アブラでテカった唇とか男は好きなのよ」
「ホントっ! もっといっぱいたべなきゃ」
全男性から異論が続出しそうな事を言う、餃子愛でおかしくなってる月夜だった。
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