まっハ。

いつものバス停にて――


「11日にはでるのかぁ〜……」

月夜がロボット犬の画像を見ながら、そんな事を洩らした。


「二〇万円かぁ〜……冬コミなかったら……なんでオリンピックの年だしてくんなかったのかぁ〜」

楽しそうにジャレるロボット犬の動画を見ながら、


「まあ別開場でやりそうだけど2020年――もし、中止とかになったら……」

月夜は欲望渦巻く人々が各地で暴動を起こす様を想像する。


「そんなワケないか」

すぐにイメ〜ジを消す。


「月夜、月夜」

そんな月夜にイブキがスマホ画面を見せながら、


「いいアルバイトあるよ」


「え〜……」

明からさまにイヤそうな表情をする月夜。


「みてよ1ビョ〜イチマンエンのアルバイトだよっ!」


「え〜……あやしくない?」


「あやしくないよ。ボ〜おおがたデンキやさんのアルバイト、ゼンジド〜ソ〜ジキのスイッチをいれるだけ」


「いてるだけで一万円?」


「そそ」


「へぇ〜……いいかも?」


「ほかにもコロッケにキスするジドリがぞ〜とかアメリカンドックのコロモをはがすアルバイトとかあるよ」


「それ食べちゃダメなの?」


「ん……?」

月夜の言葉に意味がわからないといった表情をするイブキ。


「だから撮影し終わった後でのコロッケとか衣剥がした後のアメリカンドックとか食べちゃダメなの?」


「わかんない」


「聞いてみよっかな」

時給もらって食べ物も要求する月夜にドン引きするイブキだった。


この話しは『小説家になろう』で53件目のブックマ~ク登録更新した記念に執筆されたものです。

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