ひをふくふぉるダ。

いつものバス停にて――


「むむむむむ――!」

ゲ〜ム系ニュ〜スを見ていたイブキがそんな声を洩らす。


「Fちゃんテ〜トクがニシムラとシマかんたいのレンドをあげよとよびかけっ⁉︎ これはつぎのアキイベでジュ〜ヨ〜になるにちがいないっ‼︎」


「ふふん♪ さすがイブキさん。イブキテ〜トクぐらいになるとチョ〜ホ〜かつど〜にも、ちからをいれてるから、イベントでこまったコトないもんね。きっとこのジョ〜ホ〜つかんでんのニホンで5ニンぐらいだよ」

そんな事を言いながら無い胸をはるイブキ。


「よし! このジョ〜ホ〜をホゾンしとかなきゃ!」

そういってホ~ムボタンのなくなった新型スマホの両サイドにある、電源ボタンと音量アップボタンを同時押しして画面を画像保存し、「提督」と書かれたフォルダに入れる。


「アンタ随分いっぱいフォルダあるわね」


「そう?」

月夜の言葉に画面を下へとスクロ〜ルさせると、


リリーパ、大和、帝龍バハム〜ト、バラモス、極関連などなどがズラリを連なり、一〇秒ほど下へとスクロ〜ルさせて末尾にたどり着く。


「おおいかな?」


「多いわよっ!」


「じゃ、月夜どんぐらいあるの?」


「ウチは――」

月夜も写真をタップしてアプリを開くと、


犬、猫、牛丼、中華まん、ラ〜メン、おいしかったやつ、カワイイといったフォルダがあった。


「ギュ〜ドンなんかとってんの? どれもあんましかわらなくない?」


「微妙に違うのよっ! タレのツヤとかタマネギの色とか米のアレとか」


「このダンシコ〜セ〜ってのはなに? イケメンがぞ〜でもあつめてんの?」

そう言いながら勝手にフォルダをあけるイブキ。


電車で泥だらけの練習着のまま身体をくっつけている男子高生、イラストで長身の男子高生がコ〜ヒー牛乳を飲みながら隣の苺牛乳を飲んでる小柄な男子を小突いてる画像――実写もあればイラストもある。


「月夜……」


「何も聞かないで……できれば見なかった事にもして」

どこか彼方に視線を向けながら、そういう月夜だった。

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