まつリ。

いつものバス停にて――


「ガイコクのヒトに「オ〜マイゴット」をテキセツなニホンゴにするとなんになるかき〜てみた?」

イブキが暇つぶしにそんなど〜でもいい記事を読んでいた。


「フツ〜にかんがえたら、おぉ……カミよ……とか? でも、ニホンジンそんなコトいわないかぁ〜……」

そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「ガイコクのヒトはまよったあげくに「マジかっ!」とこたえ――なんかいっきにチャラくなっちゃったなぁ〜」

イブキが少しガッカリしている隣では、


「ねこ祭りっ⁉︎」

月夜がイベント情報を見ながら、そんな声をあげる。


「猫カフェで本物のネコと触れ合いながら、ねこあつめの映画を見るっ! いいじゃないっ!!」

 月夜はそう言いながら、


「腕に一匹、膝の上に一匹、足元にも三匹ぐらい……」

 月夜はすでにネコに囲まれるフォ~メ~ションをイメ~ジしながら、


「数制限ってあるのかな? ウチが全部一人占めしちゃってもいいのかな??」

 そんな事を言いながら、様々な種類のネコに囲まれてもいいようにイメ~ジをする。


「そんなトコに月夜がいったらネコがおびえてダイパニックになるからやめたほ~がいいとおもうケド……」

 イブキのそんな呟きを聞こえないフリをして聞き流す。


「ウチになつき過ぎちゃって帰れなくなったらど~しよっかな~?」


「いやいや。サイシュ~テキにど~やっても月夜にもなつかなくっておミセのヒトがシカタなくネコのヌイグルもってきて、ひっそりナミダする月夜ってテンカイしかソ~ゾ~できない」

 お~むねその通りになってしまう月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る