あついときこソ。

 いつものバス停にて――


「みんなダイスキ、ニンテンド~のロクヨンのシンガタコントロ~ラ~?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「クラウドファンディングですでにモクヒョ~を10バイもうわまわるシエンがよせられた――ロクヨンはメ~キだからね~。こんくらいすぐあつまるよ!」

 イブキが『ト~ゼンでしょっ!』とでも言わんばかりの雰囲気でそんな事を言っている隣では、


「コンビニチェ~ンが八月二二日に中華まんをリニュ~アル? さらにおいしくなって進化した中華まんをご賞味あれね~……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「中華まんってのはもう十分に成熟しきってこれ以上、味を良くする事なんってできなんだからっ!」

 口はそう言いつつも月夜の指は早く先を読みたそうにせわしなく動いていた!


「ふむふむ……生地のおいしさと香り向上させるために発酵回数を増やした。それにより、まるで手包みしたかのうようなふっくら感が……ま、まあそれぐらいなら……」

 そんな事を言いながら操る指はさらに速度を増していく!


「具材にもこだわり、肉まんは豚肉を増しタケノコを入れ、ピザまんはチ~ズにこだわり、カレ~まんは――あぁ、早く食べたい、じゅるり」


「このアッツいのによくそんなんたべたいとおもうよね~」

 隣でその様子を見ていたイブキが呆れ顔でそう洩らすのだった。

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