あサ~

いつものバス停にて――


「バッテリ〜や電池なしで使える電話かぁ〜」

月夜が一人ヒマ潰しにテクノロジ〜系ニュ〜スをみていると、そんな記事を見つけた。


「周辺の電波や光を動力に代え、さらにはスピ〜カ〜から音をだすときの振動までエネルギ〜にかえる事で実現したかぁ〜」


「いろいろなキノ〜をけずって、キョクゲンまでショ〜エネしたケッカだね」


「アンタいつの間にっ⁉︎」

突然、隣にいたイブキに驚く月夜。


「ふふん♪ けはいをころしてしのびよったのさっ!」

 ドヤ顔でそういうイブキに、


「単純にちっこいから見難いだけっ!――で、なんで遅れたの?」


「あっ!みてみて! ベ~コン、ウィンナ~、アスパラの3シュルイをド~ジにやけるフライパンだって」

 イブキが中央に溝があり卵焼きが作れる様に仕切られたフライパンの画像を見せながら、


「あれ? でも、イブキさんまいにちやってるなぁ~コレ。わざわざシキッてやくヒツヨ~ないきがする」


「毎回、思うケド……なんで朝食つくってんのに遅刻すんの?」


「もうイッカイねるからっ!」

 悪びれる様子もなく、そう言い切るイブキに呆れたタメ息で答える月夜だった。

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