ほいほイ。

いつものバス停にて――


「ふ〜ん……ドバイの乞食は月収八二五万円かぁ〜……ど〜やって生活してんだろ〜な〜……」

月夜が何気なしに読んでいた記事にそんな声を洩らす。


「んんっ⁉︎ 八二五万円っ⁉︎ 八二五円の誤字だよねっ⁉︎」

そんな事を言いながら、再び記事を読め読み返す。


「ホントに八二五万円なんだ……なんかバイトするのバカらしくなっちゃうなぁ〜……」

月夜がそんな風に愚痴っている隣では、


「1000ネンにヒトリのビショ〜ジョがTwitterに『デ〜トなう』につかってもいいガゾ〜をト〜コ〜してカレシゾ〜ショクチュ〜かぁ〜……そっか! そのテがあったかっ‼︎」

イブキは何かを思いついた表情になると、


「ね〜ね〜月夜」

隣で愚痴ってる月夜にスマホを渡し、


「イブキさんをカワイく、ムネがおっきくみえるよ〜にとって」


「画像を加工でもしなきゃ無理よ。そんなの……だいたい何に使うのよ」


「んふ〜。イブキさんも『デ〜トなう』につかっていいガゾ〜あげてカレシいっぱいつくろ〜かな〜って」


「あぁ……橋下環奈のやつね。でも〜……」

月夜はイブキの姿を見ると、


「アンタの画像で『デ〜トなう』ってタダのロリコンホイホイな気がする」

そう言いながら、割と良い感じに撮ってあげる月夜だった。

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