ぎガ。
いつものバス停にて――?
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――!」
月夜がそんな雄叫びを上げながら、バス停を高々と掲げる!
ビジっ!
暗雲垂れ込める空から一条の黄金の柱がバス停を直撃するっ!
「はぁぁぁぁぁぁぁ――」
月夜の周囲を余波のように荒れ狂う電撃!
その中、掲げたバス停を握り直すと――
「ギガ・ビックマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁクぅぅぅゥゥ‼︎」
バス停に籠められたエネルギ〜を一気に解き放つように横薙ぎに振り抜くっ!
解き放たれたエネルギ〜は金色帯となって周囲を荒れ狂う!
その後にハンバ〜ガ〜にはさまれ蕩けるチ〜ズのような姿となって虚空へと消えた。
「――と、ゆ~ワケでギガビックマックが期間限定で再販されるみたいなのっ!」
そう言いながら持っていたバス停を『ドスン!』と下ろす。
「そんなコトゆ~ために、あんなオ~ワザうったのっ!?」
立ち込めていた暗雲は全て月夜の放った技によって蹴散らされ雲一つない快晴へと変わっている。
「ウチの上がっちゃったテンションを解き放った結果よっ!」
「月夜のテンションでテンキかえちゃうのっ!?」
驚くイブキに、
「あら? 全然、不思議じゃないわよ、ホラ」
月夜が指し先には三〇代ぐらいの男性が手に持ってた傘を振り上げ、上司らしき名前を叫びながら月夜が先ほど放った技と同威力のモノを繰り出した!
「あっちでも」
女子中学生らしき娘が――
「そっちでも」
バ~コ~ド型にハゲた男性が――
次々と繰り出される。
チュンチュンチュン――ばさばさばさ――
「う~ん……月夜はフツ~にできそ~だからサイショはユメだってきずかなかったなぁ~……」
腕に着けたズゴックの腕型枕の鉤爪で鼻をかきながら、そんな事を洩らすイブキだった。
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