たいボ~

いつものバス停にて――


「おっ! DQのサイシンジョ~ホ~でてるっ!」

 イブキがゲ~ム情報を見ながら、そんな事を洩らした。


「ほ~ほ~……しばりプレ~がセンタクできるよ~になるかぁ~……とりあえずハッピョ~されてんのは『かいものキンシ』かぁ~……てきからドロップやダンジョンのタカラバコからソ~ビきょ~かしていくやつかな?」

 イブキがそんな風に想像をしている隣では、


「ついにウナギ味のナマズが一般販売っ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんなニュ~スに瞳を輝かせる!


「なになに? カンボ~チョ~カンがニホンカイにおちたはなし?」


「いや。そんな話しはしてない。ほら――」

 月夜が自分のスマホ画面を見せる。


「パンガシウム?」


「そそ。フォッシュアンドチップとかの原料になってるやつ。それを甘ダレで焼いて蒲焼にすると、ウナギみたいになるんだって」


「ふ~ん……」

 あまり興味なさそうな反応をするイブキ。


「でもさ~」


「ん~?」


「ウナギたべたいならウナギたべれない~じゃん」


「それができたら苦労しないわよ……」

 月夜がウナギ蒲焼1800円のパックとナマズ580円のパックをイメ~ジしながら、そんな事を言うのだった。


NHKの『官房長官、日本海に落下か』の記事タイトルは二度見した!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る