そらヘ。
いつものバス停にて――
「女子高生の書いた手紙が当たりのガチャガチャ?」
月夜雑学系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を首を傾げるながら開いた。
「うわっ⁉︎ ホントに手書きのがはいってんだっ‼︎」
先を読み続けているうちに表示された画像を見ながら、そんな声を上げる。
「でも、本当に女子高生が書いたわかんないのに需要あるのかな? 差出人は『きき』になってるケド……『きき(42歳)』とかかもしんないじゃん。ましてや『きき(♂)』の可能性もあるし……」
月夜がそんな夢のない事を言っている隣では、
「リアルアイアンマンス〜ツっ⁉︎」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に瞳を輝かせる。
「ロッコのジェットエンジンをとりつけたス〜ツでコ〜ドはス〜センフィ〜ト、そくどはスウヒャクマイルっ⁉︎ すっごいなっ‼︎」
ごっついス〜ツを着込んだおっさんの画像を見ながら、
「なお、とてもキョ〜リョキなジェットすいりょくをアンテ〜させるにはすっごいキンニクがひつよ〜……」
イブキはあまり筋肉も脂肪もなく、やや外反肘ぎみの腕を見ながら、
「キャシャでかよわいイブキさんにはムリかぁ〜……」
「なに? アンタ空飛びたいの?」
横で聞いていた月夜がバス停を持ち上げながら聞いてくる。
その日、中学生らしい娘が空を飛んでいく事案が発生した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます