そらヘ。

いつものバス停にて――


「女子高生の書いた手紙が当たりのガチャガチャ?」

月夜雑学系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を首を傾げるながら開いた。


「うわっ⁉︎ ホントに手書きのがはいってんだっ‼︎」

先を読み続けているうちに表示された画像を見ながら、そんな声を上げる。


「でも、本当に女子高生が書いたわかんないのに需要あるのかな? 差出人は『きき』になってるケド……『きき(42歳)』とかかもしんないじゃん。ましてや『きき(♂)』の可能性もあるし……」

月夜がそんな夢のない事を言っている隣では、


「リアルアイアンマンス〜ツっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に瞳を輝かせる。


「ロッコのジェットエンジンをとりつけたス〜ツでコ〜ドはス〜センフィ〜ト、そくどはスウヒャクマイルっ⁉︎ すっごいなっ‼︎」

ごっついス〜ツを着込んだおっさんの画像を見ながら、


「なお、とてもキョ〜リョキなジェットすいりょくをアンテ〜させるにはすっごいキンニクがひつよ〜……」

イブキはあまり筋肉も脂肪もなく、やや外反肘ぎみの腕を見ながら、


「キャシャでかよわいイブキさんにはムリかぁ〜……」


「なに? アンタ空飛びたいの?」

横で聞いていた月夜がバス停を持ち上げながら聞いてくる。


その日、中学生らしい娘が空を飛んでいく事案が発生した。

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