あいすとおでン。

 いつものバス停にて――


「ドラクエ11のサイシンシステムがコ~カイ?」

 イブキがゲ~ム情報の中にあった、そんな記事に興味深々だった。


「いまさらアタラシ~システムってなんだろ~?」

 小首を傾げながら続きを読み進める。


「ふむふみゅ~……『ゾ~ン』と『れんけい』かぁ~……これだけじゃ~ど~ゆ~ものかわっかんないなぁ~……」

 イブキがあ~でもない、こ~かも? と想像してる隣では、


「某コンビニチェ~ンで夏限定のオデンが登場っ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に歓喜の声を上げる。


「丸鶏を煮込んだチゲス~プのオデン……あぁ~おいしそ~……じゅるり」

 オデンの具がぎっしりと入った鍋がグツグツしてる画像をみながら、そんな事を洩らす。


「えぇ! このアッツいのにそんなモンたべんのっ!」

 イブキが強くなる日差しを見ながら、


「わかってないな~。暑い時に熱い物をたべんのがイイじゃないっ!」


「いやいや。あっついときこそアイスでしょ! ほら、サ~ティワンのアイスが100エンだよ!!」


「オデンよっ!」


「アイス!」

 二人は顔を見合わせて互いのスマホにはアイスとオデンの画像を映しながら、そういがみ合うのだった。

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