ほら〜

いつものバス停にて――


「ふ〜みゅ……ドラクエのサイシンジョ〜ホ〜コ〜カイかぁ〜」

イブキが新作ゲ〜ムの情報をチェックしながら、


「キャンプができるよ〜になるかぁ〜……なんかFF15みたい。イグニスさんてきなヒトいんのかな?」

イブキがそんな事を言いながら、ワクテカしている隣では、


「アメリカのSNSに投稿された画像恐ろしい?」

月夜がそんな記事を読んでいた。


「わっ……ふ、ふ〜ん……ぐ、偶然に人の形をした氷ができちゃったのね……」

月夜は出てきた不気味な画像にそんな事を呟く。


「でもさ〜こんななんもないトコでこんなカタチにこ〜るのってへんじゃない?」

イブキは横から口を挟んでくる。


「ぐ、偶然よ。たまたまこの形になっちゃっただけっ!」


「そっかな~? ほら、ト~コ~シャさんも『いつもだれかにみられてるケハイが……』っていってんじゃん! きっと――ゴ~ストかつど~ちゅ~にカチコチにこおちゃったんだよっ!」


「ゴ~スト活動ってなに? もうっ! オバケなんていないんだからっ!!」

 そう叫んで自分に言い聞かせる月夜だった。

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