ちょいたし。

 いつものバス停にて――


「おぉ!」

 ゲ~ム系情報を見ていたイブキがそんな声を上げる。


「バ~チャロンのシンサクっ!? これはたのしみだな~!」

 キラキラした瞳で新作のゲ~ム情報を見ながら、そんな声を出す。


「ニンキのラノベとコラボした15ネンぶりのシンサクっ! う~ん、たのしみっ!!」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「お好み焼きに足すとおいし~具材ランキング?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に読んでいた。


「ふ~ん……お好み焼きにちょい足しね~……」


「イブキさんはチ~ズとかいれるのスキだよっ!」

 唐突に口を挟んでくるイブキ。


「アッツアツにやいたうえにまずカツオブシかけてダンスをひとと~りみたあとにチ~ズをおいてトロットロにとけさせたあとに、マヨとケチャを5:5でまぜたソ~スっぽいのぬりたくってたべんのっ!」



「へぇ~……イブキん家はソ~スじゃなくて、そういう風にして食べるんだ」


「月夜は? 月夜はなにたすの? オモチ? て~ばんっぽくベニショ~ガ? それともキムチとかメンタイコなんかのカラいけ~?」

 イブキがそう聞くと、


「ウチ? ウチは――お好み焼きもう一枚! 一枚の値段で二枚食べたいっ!!」


「あ~……そ~っすか」

 月夜の答えに呆れ顔でそう返すイブキだった。

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