ふくさよ〜

いつものバス停にて――


「カップヌ〜ドルからぶっ込み飯が登場?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に読んでいた。


「わかってないなぁ〜……カップヌ〜ドルを全部食べた後のシメにゴハンを入れてかっこむのがいいのに〜最初からゴハンがはいってるなんて……なんて……まあ、ありかな? なんかラ〜メンの分損した気分になるケド……」

月夜がそんな共感率の低い事言っている隣では、


「カフンショ〜のクスリにおどろきのコ〜カっ⁉︎」

イブキがTwitterで思わず二度見したという記事に喰いついた!


「えっ!? えっ!? えぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~――!」

 イブキは二度見、三度見した後に自分の目をゴシゴシとこすってから、そんな声を上げる。


「ムネが――ムネが――」

 イブキが長年探し求めていた物が見つかったといった表情で


「みてよ、みて月夜!」


「ど~したのよ」

 隣で大声を出され『キーン』となっている耳を指で押さえている月夜にスマホ画面を押し付けるイブキ。


「鼻炎薬を買ってきて思わず二度見した副作用が――乳房が大きくなる?」


「そそ。まさにユメのクスリだよっ! さっそく――」


「いや、これ副作用だし、この目的のために服用するもんじゃないでしょ悪影響のが大きそうだしやめときなさいよ」


「いや! イブキさんはたとえジンルイがほろんだとしてもやるよっ!!」


「そっか~。仕方ないな……」

 そういうと月夜は傍らのバス停を大きく振りかぶり――


 ゴチンっ!


「……う~ん。イブキさんなにしてたんだっけ?」

 頭と同じぐらいのタンコブをひっつけたイブキが起き上がりながら、


「学校いくとこでしょ」

 何事もなくそういって日常に戻す月夜だった。

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