ばぶみ。

 いつものバス停にて――


「飲むソフトクリ~ムかぁ~……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、新商品の情報を見ながら洩らした。


「北海道ミルク60パ~セント使用で濃厚なのにスッキリした味わいねぇ~……ウチはこ~ゆ~のよりも普通にソフトクリ~ム食べたいケドなぁ~……」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「いまモテるのは『バブみ』のあるオンナのコ?」

 イブキがそんな如何わしい記事を読んでいた。


「バブみ? バブみってなんだろ~?」

 そんな事を言いながら首を傾げるイブキ。


「ね~ね~月夜はわかる?」


「ん~? なんか母性を感じる的な意味だったよ~な?」

 月夜はスマホケ~スからウナギパイと取り出し、サクサクとさせながら、


「――って、なにたべてんのっ!?」


「ん? いいでしょ。うなぎパイが入るスマホケ~ス。あげないわよ」


「べつにいらないけどさ~……」


「具体的にいうと、包容力があって、辛いコトがあっても慰めてくれる一緒にいると安心できて、どんな時でも味方になってくれる家事スキルの高い女性の事を『バブみ』のある女性ってゆ~らしいよ」

 月夜がスマホ片手に、


「おぉ! ほぼイブキさんのコトじゃん!」


「あ~――」


「ん?」


「あと一項目、胸のおっきな人だってさ――致命的にアンタの事じゃないね~」

 わざと最後の一つを忘れたかのように言うイタズラっ娘な月夜だった。

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