ぶ~け。
いつものバス停にて――
「スイッチでウルトラストリ~トファイタ~つ~のハンバイビが5ガツ26ニチにケッテ~!」
イブキがゲ~ム情報に載っていたそんな記事に嬉々とした表情をする。
「ト~ジョ~ジンブツのタイハンがゴリラのゴリティ・ゴリもイイけど、シンプルなカクゲ~もいいよね~」
上機嫌でそんな事を言っているイブキの耳に――
「はぁ……結婚かぁ~……」
アンニョイな雰囲気でそんな事を呟く月夜の声が聞こえた。
「な、なにいってんのっ!?」
ギョっと月夜のほうを向くイブキ。
「ケッコンすんのっ!?」
「ん~……したいかな~って……」
「なになになになになに? すきなヒトでもできたの??」
キラーンと瞳を輝かせると、そう質問攻めするイブキ。
「イブキさんもしってるヒト? だ? だれなのさ~?」
月夜の長い髪をグイグイ引っ張りながら絡み続けるイブキ。
「う~……別に好きな人なんかいないわよっ! 結婚式にでたいだけっ!! もっというとドレス着てこのブ~ケほしいだけよっ!!」
そういってなぜかグルメ系アプリを見せる。
「なにこれ?」
そこには焼き肉屋が肉でつくったブ~ケの画像があった。
「も、もしかしてコレがほし~だけ?」
「うん! あ~……お肉を花にするなんて……」
夢見る少女のような瞳で――ヨダレでてるけど……そう洩らす月夜。
「オヨメさんがニクくってるって……ちょっとしたホラ~だよ」
引きぎみでそう洩らすイブキだった。
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