ないて〜
いつものバス停にて――
「グッチの団扇がダサすぎて話題に?」
月夜がオシャレ系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に首を傾げる。
「ファッションブランド団扇って……」
そんな事を言いながら記事を開くと、
「うわ……」
若干、引きぎみの声を洩らす。
木でできた柄には『GUCCI』のロゴが焼印され和紙だろうか? 法被のような色使いの団扇本体にはなぜかカタカナで『グッチ』と書き込まれた小学生の夏休みの工作のような団扇。
「確かに……これはダサい」
と、率直な意見を洩らす月夜の隣では、
「おぉ! イブキさんシュ〜ショクきまった!」
「ん? 内定もらえたの?」
「ううん。ほらこれ」
そう言いながら見せてきたスマホ画面には、
「ゲ〜ムの上手い人に内定だします? なにこれ??」
聞き返しているもののその表情は既に飽きれている。
「こんなのイブキさんのためにあるモンじゃない!」
すでの決まったかのようにそんな事を言う。
「そうかな? そ〜いえばアンタ他の進路は?」
「ゲ〜ムじゅきょ〜しゃかおヨメさん」
「おまえは小学生並みかっ⁉︎」
イブキの進路にそういってツッコむ月夜だった。
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