ふぁっしょんちぇっく。

 いつものバス停にて――


「吉野家の秋葉原店にあるから揚げ丼かぁ~……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に興味を抱く。


「ふ~ん……普通の店舗と違って、かなりメニュ~が豊富なのね。から揚げ定食が数種類にから揚げ丼も数種類に一般のメニュ~も扱っているかぁ~……いいなぁ~……近くにできないかな~。家の隣にできなかいかな~」

 月夜がそんな無茶な事を呟いている隣では、


「JKAIの『りんな』へジドリしたガゾ~をおくると、ファッションチェックしてくれる?」

 テクノロジ~系ニュ~スを読んでいたイブキがそんな記事を発見する。


「ほへ~……ファッションまでもキカイまかせのジダイになったのかぁ~……」


「機械にセンスが理解できんの?」

 から揚げ丼に夢中になっていた月夜が口を挟んでくる。


「なんか、さまざまなデ~タをチクセキしてて、カオニンシキソフトをつかってサイテキなアドバイスをするとかなんとか……」

 イブキが画面を下へとスクロ~ルさせ、斜め読みしながらそんな事を言う。


「ふ~ん……なんかすごうそ~ね」

 月夜がそんな感想を返す。


「イブキさんもオトコのヒトにモッテモテになるカッコ~おしえてくれるかな?」


「う~ん……恋愛ごとはも~ちょっと成長してから考えようとか言われんじゃない?」

 月夜の適切なアドバイスにバス停にもたれかかり落ち込むイブキだった。

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