かれ〜

いつものバス停にて――


「ウィ〜ばんのドラクエ10サ〜ビスしゅ〜りょ〜かぁ〜……なんかわりとはやかったなぁ〜……」

ゲ〜ム情報を見ていたイブキがそんな事を洩らす。


「ウィンド〜ズとユ〜ばんはまだまだケ〜ゾク。スイッチにもタイオ〜するからサ〜ビスじたいはつづきそ〜だけど……」


「あっ! そ〜いえば15のムテキス〜ツとシフトブレイクのソ〜ドダンロ〜ドしなきゃ、さいきんずっとマストダイばっかしやってるから、ほかのもやんないとな〜スパロボもでるし」

そんな事をボヤいているイブキの隣では、


「カレ〜の食べほ〜だいっ!」

グルメ系アプリを見ていた月夜が突然、そんな声を上げる。


「月夜……まえにカレ〜はふくがよごれたりしりし、においがカミにつきからイヤっていってなかった?」

そう口を挟んでくるイブキに、


「それとこれは別よ。いくらでも食べていいなら大抵〜の事は問題なくなるわっ!」

力一杯言い切る月夜。


「ふくがカレ〜まみれでも?」


「構わないわっ!」


「かみからカレ〜のスパイシ〜なにおいがしてもいいの?」


「むしろ望むトコだわっ‼︎」


「……イブキさんはとなりからず〜〜〜〜〜っとカレ〜のにおいされてるとイヤなんだけど……」

イブキの抗議の声は当然のように無視された。

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