と〜そ〜ちゅ〜

いつものバス停にて――


「じっくりコトコトから冷製のス〜プが登場?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に首を傾げる。


「つめたいシャキシャキコ〜ンのポタ〜ジュとジャガイモのヴィシソワ〜ズ? ヴィシソワ〜ズってなんだろ⁇」

月夜がそんな事をいいながら頭上に『?』を浮かべている隣では、


「ショクニクのカコ〜こ〜じょ〜からウシさんがダイダッソ〜っ⁉︎」

イブキが本日の仰天ニュ〜スの中にあった、そんな動画を見ながら、


「ウシさんもたべられたくないからね〜」

そんな事を言いながらパトカ〜と警官に突進する牛を応援する。


「にげられたのかな〜?」

住宅街の道路を走る警官とパトカ〜に追われながら逃げる牛を見ながら、


「あぁ……つかまっちゃうっ⁉︎」

一軒の民家の裏庭に追い詰めれた牛を見ながら、


「う、うたないでっ!」

そんな叫びも虚しく放たれた麻酔弾を受けて横倒しになる牛。


「あぁ……ジユ〜をゆめみたウシさんが……」


「残念よね」


「うん」


「鎮静剤を打たれた、この牛はもう食べられないから焼却処分になるのよね……もったいない」


「ちがう。月夜そ〜ゆ〜コトじゃないっ!」

牛のように突進しながら猛抗議するイブキだった。

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