いも。

いつものバス停にて――


「う〜みゅ……ダイガクセ〜のすきなパンランキング……」

イブキがそんなタイトルの記事を読んでいた


「いちばんは……クロワッサンなんだっ⁉︎ メロンパン、チョココロネ、チョコクロワッサンがフド〜のトップ3だとおもってたのに……さすがダイガクセ〜はオトナだっ!」

イブキがややズレた意見を洩らしている隣では、


「サツマイモが10トンも余ってるっ⁉︎」

月夜がTwitterで話題の記事を読んで、そんな声をげる!


「サツマイモ――栗安納芋が余ってるなんてサイコ~じゃないっ!」

 瞳を輝――瞳をイモにしながら歓喜の声を上げる。


「ウチに売ってくれないかなぁ~?」

 目をイモの形にしながら、そんな事を言う月夜。


「10トンもオイモたべんのっ!?」

 イブキが『ぎょ!』としながら聞き返す。


「さすがに10トンは無理よ~……たぶん……チャレンジはしてみたいケド……」

 月夜は長い黒髪を人差し指に絡ませつつ、


「食べきれなくて腐らせちゃうと悪いし……食べ物を腐らせるなんて……そんな事……そんな勿体ない事……」


「まあ、わすれがちだケド、月夜もヒト? だしね」


「そ~よ。1トンぐらいしかいけないわよ」


「うん。ヒトじゃないみたい」

 月夜の言葉にそう言い切るイブキだった。

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