ゆ~どく。

 いつものバス停にて――


「ふ~みゅ……ゲ~マ~からゲ~ムのカイハツシャへかぁ~……」

 イブキがゲ~ム情報の中にあった、インタビュ~記事を見ながらそう洩らした。


「ゲ~ムすきなヒトにとってはリソ~てきなシンロだよね~」

 インタビュ~を適当に読み進めながら、そんな事を言うイブキの隣では、


「ユキモチソウ……」

 月夜がなにかの記事を読みながら、そんな声を洩らす。


「ふ~ん……観光客にも人気の高いユニ~クな植物――まあ、こんな……こんな……おいしそ~な見た目じゃしょ~がないわよね。じゅるり」

 月夜は画像を見ながら――白菜の葉に包まれる様に突き出たマシュマロか雪見〇福のような花弁を見ながら、


「白い餅のような箇所はプニプニとした食感に虫を呼び寄せる様に匂いを発生させてるかぁ~……いいなぁ~……どんな味がすんだろ?」

 画像をみながら、そんな事を言う月夜にイブキが、


「でも、コレどくあるってかいてあるよ」

 イブキが画面の『有毒』という箇所を指しながら、


「あっ! ホントだ!! 残念ねぇ~……」


「あやまってたべるとクチがしびれたりすんだって」


「……そ、そんぐらいなら……」


「ダメだよっ!!」

 迷う月夜にそう釘を刺すイブキだった。

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