じご。
いつものバス停にて――
「黒いニワトリかぁ~……突然変異でうまれてきた子で現地では富と血からをもたらす『珍味』とされているっ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に喰いつく!
「トサカも内臓も全部、黒なんだ~……んぅ!? ヒヨコまで黒いのっ!? 一羽30万円もするのかぁ~……砂肝一本だといくらぐらいになるんだろ~? モモもいいななぁ~……ハラミもすてがたいし……ぼんじり……じゅるり」
月夜が黒いニワトリが写った画像だけで、そこまで想像している隣では、
「ふ~ん……ヨ~ジョにビンタされるタイケンができるVR? ジッサイにイタみをかんじるためのデバイスもソ~チャク?? ど~ゆ~ヒトがやんだろ? イタいじゃん」
イブキが『幼女にビンタされるのは我々の業界ではご褒美です』という世界を知らない人が持ちそうな感想を洩らしながら、
「おっ! みてみて月夜」
テクノロジ~系ニュ~スでなにかを発見したイブキは月夜へと話しかける。
「ウシさんのチチしぼられがタイケンできんだってっ!」
「牛の乳しぼり? 割とあるじゃないそ~ゆ~イベント」
「ちがう、ちがう。VRとデンキシゲキをあたえるデバイスをソ~チャクしてウシさんがチチをしぼられるかんじをタイケンできるやつ」
「牛になるのっ!?」
「そそ。月夜もそのデッカイのしぼってもらえば?」
「いやよ! やる意味ないじゃない」
「いみ?」
「終わった後に搾った牛乳飲めないんでしょ?」
「そっちはオマケじゃないの?」
呆れながらそう洩らすイブキだった。
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