ぜんぶかかる!

いつものバス停にて――


「イグニスさんのタンジョ〜ビかぁ〜……」

イブキが前髪を立てメガネをかけた男性の画像を見ながら、


「イグニスさんおめんかぁ〜……つかいみちがおもいつかない……」

イブキが料理上手で初めて戦うモンスタ〜の解説なんかもしてくれる上に料理では強力なバフの効果をもたらしてくれるシリ〜ズ屈指の有能キャラのお面を見ながら、そう洩らす。


「くっ! ここもなのっ⁉︎」

月夜の悲痛な声がする!


「〇角に続いて〇牛も……」

 なぜかとてもとても辛そうに、


「なになに? ど~したの?? そんなこのヨのおわりみたいなカオして」

 声に驚いたイブキが聞き返す。


「これ見てよっ!」

いつにない迫力でスマホ画面を見せる。


「コ〜コクさぎ――こんどはオ〜テぎゅ〜ドンやをかたる? へェ〜……そんなんなってたんだぁ〜」


「そうなのよっ! 焼き肉だけじゃ飽き足らずに今度は牛丼までっ‼︎」


「――って、キノ〜キョ〜でまたひっかかるって月夜ムケ〜カイすぎない?」


「ウチはこ〜ゆ〜の全部引っかかるの誇りにしてるからっ!」

自信満々でそう言い切る月夜にさすがに開いた口が塞がらないイブキだった。

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