ちゃ〜はん×ちゃ〜はん。

いつものバス停にて――


「う〜ん……キョ〜からカップヌ〜ドルとFFのコラボしょ〜ひんがヨヤキかいしかぁ〜……」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スを読みながら、そんな事を洩らす。


「しかも30ニンにはアルテマウェポンのフォ〜クがついてくんだっ⁉︎」

そう言いながら巨大なフォ〜クの写った画像を見る。


「――って、ゼンチョ〜60センチってぜったいたべにくいよね……」

先がカップ麺の中に辛うじて入るか入らないかのような微妙なサイズ感の画像を見ながらそう洩らすイブキの隣では、


「近所の中華料理屋は全品にチャ〜ハンはつくというからチャ〜ハンにもチャ〜ハンつくのか試してみた?」

月夜がツイッタ〜で話題のそんな書き込みを読んで、


「いいじゃないっ!」


「いいかな〜?」


「え〜! チャ〜ハン二つもくるんだよっ!」


「うん。ふたつもきちゃうんだよね?」

 同じ事を言っているハズなのに二人の表情は対照的だ。


「いっぱい食べられるのよ?」


「そんなにいるかな〜? べつのモノのがよくない⁇」


「チャ〜ハン×チャ〜ハンだからいいんじゃない」


「そっかな~? イブキさんはチャ~ハンとエビチリとかペキンダックさん、シャンハイガニくんのがイイなぁ~」


「それはチャ~ハン二つあってから、その他でしょ?」

 二人の溝は深そうだった。

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