ロ〜マへのみち。

いつものバス停にて――


「ツイッタ〜そっくりのSNSでエンジョ〜をくいとめるゲ〜ム?」

イブキがゲ〜ム情報の中にあった、スマホアプリゲ〜ムの話題を見ながら、


「スマホにダウンロ〜ドしてプレイするタイプかぁ〜。コ〜ハイやド〜キュ〜セ〜などのフォロワ〜がエンジョ〜するのをリプライをクシしてくいとめるゲ〜ム……なかなかおもしろそ〜」

イブキがそんな事を洩らす隣では、


「はぁ〜……。ロ〜マ行きたいなぁ〜……」

月夜が見ていたスマホ画面から顔を上げ、空に向かって白いため息とともに、


「なんでっ⁉︎」

アンニュイな表情でそんな事を洩らした月夜に驚きながら問うイブキ。


「バチカンよ、 バチカンに行きたいの」


「なんで、キュ〜に⁇ そんなにシュ〜キョ〜しんじてたっけ?」

首を傾げるイブキに、


「これよ」

 そういって差し出された月夜のスマホ画面には――


「ロ~マのバチカンにあるマックでシュ~イチでハンバ~ガ~むりょ~て~きょ~?」


「うん!」


「えっ! まさかこのためだけにロ~マいきたいの?」


「そ~よ」


「とおくない? ハンバ~ガ~1コのために……ロ~リョクにあってないキがする……」


「いい。イブキ、全ての道はロ~マに通じているのよ」

 そう言って月夜は毎日、通っている通学路を指しながら、


「この道だって、きっとロ~マに――」


「つうじてないとおもうよ。ニホンしまぐにだし……」

 呆れ顔でそう呟くイブキだった。

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